口腔外科
- 「親知らずが時々痛くなってしまうんだけど、やっぱり抜いたほうがいいのかな?」
- 「親知らずの抜歯は大変って聞くし、手術はちょっと怖い…。」
- 「口の中にイボのようなものがあるんだけど、大丈夫なのかな…」
- 「口内炎がなかなか治らないんだけど、もしかして悪い病気なのかも…」
口腔外科専門医が難症例にも対応。
現在、口腔外科は当院ではお休みしています。
口腔外科・インプラントは、専門医の加藤先生、他のオフィスに紹介させていただいています
当院では、親知らずの抜歯や、お口の中のデキモノなどの粘膜疾患、インプラントなどの口腔外科治療については、専門の知識と技術を持った口腔外科専門医が対応いたします。
現在コロナ下で口腔外科専門医は来院していません。
よって口腔外科・インプラントの専門処置は行っていません。紹介になります。
何卒ご了承くださいます様お願い申し上げます。
口腔外科専門医(日本口腔インプラント学会 専門医)
加藤 道夫(かとう みちお)=歯学博士=
日本口腔インプラント学会専門医とは、数あるインプラント学会の中でも最大の学会である「日本口腔インプラント学会」が定めた専門資格です。
日本口腔インプラント学会は歯科業界最大の学会であり、約14,000人の会員が所属しておりますが、そのうち専門医の資格を与えられているのは、わずか900人ほど。その試験の難易度からも、取得が非常に難しい資格です。
当院では、インプラント治療をはじめ、親知らずの抜歯や移植手術、粘膜疾患に関しては、専門の知識と技術を有した専門医が担当いたします。
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親知らずの抜歯
そんな風にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
親知らずはなるべく早く抜いたほうがいいとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。
親知らずの状態によっては、残しておいた方がいい場合もありますので、まずはその状態をしっかり診断することが大切です。
抜かない方が良い親知らず
親知らずが真っすぐに生えていて、上下の歯がしっかりと噛み合っており、周囲の歯や噛み合わせに悪影響を及ぼしていない状態であれば、その歯は残しておいた方が良いでしょう。
歯としての機能も期待できますし、また、仮に他の歯が悪くなり抜歯が必要になってしまった場合にも、歯の移植(自家歯牙移植術)に利用できる可能性があるからです。
大切にケアしながら、将来のリスクのために温存しておきましょう。
→自家歯牙移植術のページへ
抜いたほうが良い親知らず
親知らずが横向きに生えていたり、口腔内や周辺の歯、噛み合わせに悪影響を及ぼしている状態であれば、出来るだけ早めに抜いたほうが賢明です。
体の抵抗力のある若いうちに抜いたほうが傷の治りも早く、感染のリスクも下げられるほか、若いほうが骨が柔らかく抜歯しやすいというメリットもあるからです。
斜めに隣の歯にぶつかって生えている親知らず
親知らずと手前の歯の間に汚れが溜まりやすく、虫歯になってしまうリスクが高いです。
親知らずだけではなくその手前の歯も虫歯になってしまうことが多く、その場合は親知らずを抜いてから手前の歯の治療をしなくてはいけません
手前の歯を守るためにも、虫歯になってしまう前になるべく早めに抜いたほうが良いでしょう。
歯茎が上に覆いかぶさっている親知らず
歯茎と親知らずの間に汚れがたまりやすく、炎症を起こしてしまうリスクが高いです。
覆いかぶさっている歯茎が比較的少なく親知らずが真っすぐに生えている場合は、レーザーなどで歯茎を切って覆いかぶさらないようにしてあげることでそのリスクを解消できますが、かぶさっている歯茎が多い場合、今後も炎症を発生するリスクが大きいので、抜歯をした方が良いでしょう。
矯正治療を行っている場合
矯正治療を受けている方の場合、親知らずが残っていると治療後に生えてきた親知らずによって奥から前に向かって力がかかってしまうため、後戻りを起こしやすくなります。
また、既に親知らずが生えている方で矯正治療を検討されている場合でも、親知らずがあることで奥に歯が動かないために抜歯をすることもあります。
矯正治療は長期計画が大切ですので、担当の矯正医とよく話し合い、抜歯の判断や時期を決めましょう。
まずはお気軽にご相談ください。
「親知らずの抜歯は大変」と言われる理由は、その形の複雑さや生え方に問題があります。
親知らずが真っすぐにキレイに生えており、根っこの形も複雑でなければ、通常の歯の抜歯とあまり変わりません。痛みも少なく術後の腫れや偶発症などのリスクもほとんどないと考えてよいでしょう。
ですが、抜歯が必要と判断される親知らずの多くは、曲がって生えてきたり、骨に埋もれていたり、神経の近くにあったりと、一筋縄ではいかないものがほとんど。
通常の抜歯よりもはるかにリスクの高い処置となりますので、一般の歯科医院では親しらずの抜歯は他の医院に紹介するという先生も多いです。
当院では、難易度の高い親知らずの抜歯は、経験と実績が豊富な口腔外科専門医が対応をいたします。
親知らずを抜いたほうがいいかどうか、抜く場合はどれぐらいリスクがあるのか、まずはお気軽に相談いただければと思います。
口の中のできもの
お口の中の粘膜は、実はとっても敏感で、ちょっとした刺激や体調の変化、ストレスなどにも敏感に反応してしまいます。
多くの場合は、体調が回復したり、原因が解消されれば自然に治ることがほとんどですが、もし数日たっても治らなかったり、頻繁に再発するような場合は、一度しっかりと検査してもらいましょう。
口の中のできものと種類
口の中のできものは、専門医による正確な審査診断が必要です。良性のものか悪性のものかをしっかりと見極め、適切な処置をすることが重要です。
フィステル
虫歯などで神経が死んでしまったり、不適切な根の治療により神経の管が感染をおこしてしまった場合、骨が炎症を起こして根の先に膿の袋ができ、膿が溜まることがあります。
その膿の袋は、小さなうちは歯茎の中に滞在していますが、大きくなると歯茎の中に納まりきれなくなり、膿を外に排出しようとします。
その膿が歯茎から出てくるための穴が、フィステルと呼ばれるものです。フィステルは歯茎に現れる「おでき」のようなもので、指で押すと白っぽい膿が出ることがあります。
フィステルが現れるという事は、その部分の歯が何かしらの炎症を起こしているという事ですので、早めに処置をしてあげる必要があります。
中には、疲れなどで体の抵抗力が弱まった時だけにフィステルが現れるという人もいますが、そのような場合でも、普段は抵抗力によって症状を抑えているだけで炎症があることに変わりはありませんので、治ったからいいや、と放置をせずに、しっかりと歯科医院で診てもらいましょう。
粘液嚢胞
粘液嚢胞とは、唇や舌、頬の粘膜の下にある「小唾液腺(しょうだえきせん)」という、唾液を分泌するための管がふさがれてしまい、周囲の組織中に唾液がたまってできる嚢胞です。水ぶくれのような膨らみで、つぶすと、中から溜まった唾液が出てきます。
粘液嚢胞が出来る原因は、下口唇を噛むなどの悪習慣や刺激により、小唾液腺の出口である管が傷つき、小唾液腺から分泌される粘液の流出障害によって生じると考えられています。
通常は、自然治癒することは稀であり、摘出手術が必要になります。
術後は、少し腫れることがあり、再発することがありますが、悪性化することはありません。
再発を予防する為に、口唇を噛むなどの悪い習癖をやめて、嚢胞部分に接触する歯の鋭縁などがあれば、角を丸めて再発防止することも必要です。
骨隆起
骨隆起とは、歯茎に出来るこぶのような硬い骨のふくらみを言います。
食いしばりや歯ぎしりが強い方に多く見られる症状で、顎の骨に過度の力が加わり、その刺激によって骨が盛り上がって出来ると言われております。
骨隆起は痛みを伴うものではなく、また病的なものでもありませんので放置していても問題はありませんが、徐々に大きくなっていきますので、発音や飲食に支障が出るようでしたら切除する必要があります。
ただし、切除してもまた徐々に大きくなってしまうため、マウスピースで歯や骨に過度な力が加わらないよう、守ってあげることも大切です。
乳頭腫・口蓋乳頭腫
乳頭腫とは基本的には良性の腫瘍で、皮膚や粘膜の表面の細胞が盛り上がって増殖するイボのようなものです。
原因としては、誤って噛んでしまったり、歯列不正の歯や不適合の被せ物、喫煙、アルコールなどの刺激性の強い飲み物、ウィルス感染などといった、さまざまな慢性刺激によるものと考えられています。
治療法としては、切除することが第一選択肢として挙げられますが、まれにがん化することもありますので、切除後の経過観察も必要となります。
口腔ガン
口腔ガンとは口の中や、その周辺組織にできる癌のことです。
口腔ガンは、出来る部位によって「舌ガン」・「歯肉ガン」・「口腔底ガン」・「頬粘膜ガン」・「口蓋ガン」・「口唇ガン」の6種類に分類されますが、その形状はさまざまです。
放置してしまうとどんどん進行し、手遅れになってしまう場合もありますので、早期発見、早期治療が非常に大切です。
お口の中の粘膜に異常を感じたら、放置せずに主治医の先生に相談して適切に対応して頂きましょう。